
オフィスデザイン 導入事例
ニュースとして大きく報道された、創立90周年を迎えられた松下電器産業株式会社のパナソニック株式会社への社名変更およびブランド統一。
パナソニック株式会社グループ採用センターでは、「よき経営は、よき人材の確保からスタート」との考えからオフィスリニューアルプロジェクトを大阪・東京の2拠点にて始動。DWPで担当させて頂きました。

DWP 堀田:
今回のオフィスリニューアルプロジェクトが立ち上がった背景や目的をお聞かせ下さい。
Panasonic 小本氏:
3つの背景があります。
まず、パナソニックへの社名変更およびブランド統一というタイミングにあり、応募者に対してブランド訴求のできる空間を用意したいという想いです。
次に、コンプライアンスの視点です。応募者の情報を取り扱うにあたり、セキュアな空間が必要でした。
最後に、生産性の向上という目的と、そのためには働き方を変えるべきという考えです。
DWP 堀田:
あらためて、今回のワークスペースに対してのコンセプトを教えてください。
Panasonic 小本氏:
採用センターのミッションは、よき人材の確保にあります。そこで、応募者に対するブランド訴求が大切となりますが、必要なのはかっこいいだけのデザイン空間ではなく、そこで実際に社員がいきいきと働いていること、そのための環境が大切だと考えました。
まずはカタチから変えて目的に合わせた働き方を可能とする環境を用意する事により、日常における働き方に変化をもたらそうという事をコンセプトにプロジェクトをスタートしました。
DWP 堀田:
それでは、まずはカタチとしての空間は用意できたとお考えですか。
Panasonic 小本氏:
そうですね、おもてなしの環境はできたと思います。振る舞いがこれからの課題です。
DWP 中澤:
今やオフィスは、単なる物理的な空間としてではなく、そこで働く人・スタイル・組織文化・コミュニケーションツールとしての役割を担うものとして捉えられてきています。人と空間、双方の関係をデザインすることが求められ、またそれが今後私たちが提供していくべきテーマだとも考えています。今回、貴社とのプロジェクトは、このテーマを提供していくうえで非常に参考になりました。

DWP 堀田:
DWPに期待していただいたのは、どのようなことでしょうか。
Panasonic 小本氏:
私たちが変わるためのきっかけ作りです。
これからの働き方への新しいアイディアと、松下からパナソニックへと変わるのと同時に、これまでにはない、なにか新しいものに期待していました。
Panasonic 赤坂氏:
DWPさんのオフィスを拝見し、これはすごい!という感想を持っていましたので、デザインについてももちろん期待していましたし、学生相手ということで時流の先端性を求めていました。
大阪本社グループ採用センター エントランス
DWP 堀田:
実際、DWPの提案はいかがでしたか。
Panasonic 常田氏:
変われそうだと感じることができました。デザイン性はもちろん、期待を超えた想いを呈したご提案でした。また一方的ではなく、相談調で選択権のあるカタチでのご提案は、とてもよかったです。皆の意見を盛り込むことができたので、自分たちが作ったオフィスという意識が持てています。
大阪本社グループ採用センター オアシス
DWP 堀本:
歴史ある企業で、どこまでのデザインが許されるのか、正直苦労しました・・・。
また働き方を変えるための環境づくりというテーマは、決して一方的な提案では成功させることができませんので、私たちなりの考えを理解していただこうというスタンスでご提案させていただいたつもりです。
Panasonic 赤坂氏:
そうですね。DWPとしてここは譲れない・崩したくない。というものを持っていただいていたことも、嬉しく感じました。それがないと、想いのあるオフィスは作れなかったと思います。
Panasonic 常田氏:
そういった姿勢や、やり取りから伝わるものがあり、DWPさんとだったら一緒にやりたいと思うことができましたね。

DWP 堀田:
プロジェクト進行中はいかがでしたか。大変な点などございましたか。
Panasonic 常田氏:
DWPさんのバックアップが、弊社内でのプロジェクトの進めやすい環境を作ってくれていました。リアルタイムでスタンバイし、こちらの相談や要望にスピーディに対応して頂き、信頼のおけるご対応でした。
Panasonic 米山氏:
個人的には、通常の業務に加えてこのプロジェクトに関わったので、しんどい部分もありました。しかし支社や保安、多部署との調整や協力が不可欠であったことで、社内での採用センターという部署の存在感をアピールすることができ、また私自身の糧となったと感じています。

大阪本社グループ採用センター ワークスペース
DWP 佐藤:
とにかく計画から完成まで、短期間のプロジェクトでしたね。しかし、与えられた期間の中で最大限のパフォーマンスを出すというのは僕らにとって命題でもありますし、ただ、今回は10月1日の新ブランドでのスタートという大きな責任もあり、いつにない緊張感が現場施工チームも含め感じる部分は多々ありました。
DWP 堀田:
完成したオフィスのご感想をお伺いできますか。
Panasonic 米山氏:
パナソニックビル内でも、これほどの変化のあるリニューアルはこれまでにありませんので、他事業部からの注目度は高いですね。「すごい」とか「こんなオフィスがパナソニックに!?」と皆驚いています。
Panasonic 常田氏:
このプロジェクトに関わっていたメンバーでさえ、ここまで変わるとは予想していなかったというのが本音のようです。
DWP 堀本:
施工途中の状況でも、色んな方々が見学にいらっしゃっていましたね。

DWP 堀田:
新しいオフィスの使い心地はいかがですか。
実感されている効果などはございますか。
Panasonic 小本氏:
フリーアドレスを導入し、毎日座席を変えることをルールとしています。フレキシブルタイプのデスクとロッカーの運用も問題はなく、個人の収納スペースが席にはないことで、紙の使用が減りました。カタチ・見た目から変えることは大事なことで、仕事の仕方を変えるという意識を皆が持ち始めているということだと思います。
Panasonic 米山氏:
違和感があったのは2日目までで、ストレスはないですね。
Panasonic 常田氏:
機動的にフォーメーションができ、チーム間の壁が低くなった事により、意思疎通が スムースになりました。自然とコミュニケーションが必要なメンバーが集まって座るので、わざわざMTGという時間をとらずともその場で解決ができ、業務のスピードが上がりました。

東京グループ採用センター ワークスペース
DWP 中澤:
おっしゃる通りで、今、オフィスにおける空間を構築するうえで、情報の共有は非常に大切な条件のひとつです。従来の事務作業を処理するための仕事場から、新たなアイディアが膨らむようなオフィス環境へとニーズは変化し、その要素として、コミュニケーションの活性化・情報共有・スタイルの可視化・ナレッジの資産化などが必要とされています。これは工場における生産ラインが変化され、よりものづくりに対してアイデアを出し、効率化されていった背景と似ているのではないかと思います。
Panasonic 小本氏:
サーバーの使い方においても、自分の為ではなく、みんなのための情報を保管する場所という認識がでてきています。
必要な情報がどこにあるのかを全員がきちんと理解していれば、担当者がいないからわからないという事態は避けられます。e-workやフレックスの導入においてもナレッジの資産化は非常に重要ですね。
DWP 堀本:
プロジェクトにおいて、収納の削減目標もございましたね。
Panasonic 常田氏:
今回の文書管理の見直しにより、約60%もの文書を処分しました。
Solid Consulting 長尾:
いま、私たちグループでも文書管理・削減については新しいカタチで提供しています。保管期限のついた文書は削減できません。ですから、低コストで倉庫に保管する事により、リスクを低減させ、必要時には、WEB上で閲覧する。また、閲覧後のデータは時間経過で自動削除されるのでセキュリティ面も考慮されています。そうする事で社内における書庫の軽減や倉庫スペースを作る必要も無いので、無駄な賃料さえ省く事が出来るのです。

DWP 佐藤:
今回DWPでは、働き方の変革という貴社のテーマ実現を目指し共同プロジェクトの一環として携わって参りました。オフィス空間のデザインという段階を経て、すでにハード面での用意は整いました。次はソフト面での課題を消化していく番だと思います。
今後、 どのようなワークスタイルを目指し、また構築していかれますか。
また期待している効果はございますか。

大阪本社グループ採用センター 応接室
Panasonic 小本氏:
そうですね、器は整いました。これから、働き方を変えてこそだと考えています。 パナソニックへ社名変更及びブランド統一をし、 グループ全体の動きとして、変わろうとしている今であるからこそ、私たちがコアメンバーとして社内に影響を与えていきたいと考えています。 ライフワークバランスの検証や、フレックス、e-workの導入などの計画を進めていきます。
まずは、eモバイルなどのインフラを整えます。運用についてはファシリテーター(Panasonic:常田氏)がベースとなるルールを作り、アンケートをとって、少しずつ計画を進めている段階にあります。
また、メーカーの立場としてもオフィスデザインと作業効率などを数値化し検証していきたいとも考えています。ソフト面での強制はうまくいきません。今後もボトムアップしながら様々な働き方を導入してみたいと思います。
DWP 堀田:
最後に、DWPに対してメッセージを頂けますか。
Panasonic 常田氏:
小本の変えたいという想いが実現できるように取り組みました。DWPさんのバックアップのお陰で、プロジェクトがとても進めやすかったです。
Panasonic 米山氏:
今回、このプロジェクトの中心のメンバーとして携われて良かったと思っています。僕自身、このタイミングにここに居られたことを嬉しく感じています。
Panasonic 赤坂氏:
私もこのオフィスに想いがあります。DWPさんとしてもここは譲れない。崩したくない。というものを持っていたのが僕は嬉しくて、その思いが無かったら、何の思いもないオフィスになってしまったかも知れません。
Panasonic 小本氏:
今年の1月に採用センターへ赴任した時からの、働き方を変えたいという思い。社名が変わり、ブランドを打ち出していくこのタイミングに合わせ、まずは見えるカタチで変えることができました。
DWPさんには、我々と一緒になってオフィスを創って頂きました。
今後も呼吸し合いながら、中身を一緒に組み立てていければと思っています。